東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)調査報告 (速報)


 東北地方太平洋沖地震により被害を受けられた皆様に対し、心よりお見舞い申し上げます。
 公益社団法人 地盤工学会四国支部では東日本大震災の被災地に調査団を派遣いたしました。調査内容の報告として「速報」をご報告いたします。

>> (PDFファイル)「調査報告(速報版)四国支部.pdf


■東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)調査報告(速報) 概要


 調査地:南三陸町,気仙沼市,陸前高田市,大船渡市
 調査日:平成23年4月16~17日
 調査団:公益社団法人 地盤工学会四国支部
 報告日:平成23年4月20日

南三陸町:調査日時(H23.4.16 / 13:30~16:00)


 津波の浸水範囲は,国土地理院報告よりも若干遠くに到達しているようである
 河口より約2.5km地点まで浸水を確認



上流部:流木等が多く流れ着いている。上流部に溜まるのが特徴的



中流部:RC構造物は残っている。津波は3Fを軽く越えている



中流部(志津川傍):道路盛土は修復済。地震動ではなく津波による破壊か



中流部(志津川駅):駅は跡形もなく流されている。線路も多くが流されている。



中流部(志津川駅):盛土の陸側が洗掘されている箇所が散見された。一方,海側には特に被害なし



中流部(志津川駅):駅直下のボックスカルバートに損傷は確認できない
          ジョイント部についてもずれなどの変状はない



下流部(志津川港):陸地の沈降により水没している陸地は確認できるが,
          地震動による護岸の変状は確認できない


気仙沼市:調査日時(H23.4.16 / 16:30~18:30)



河口周辺(気仙沼中央公民館付近)
 水産河口施設や冷凍倉庫が多数存在した場所であるため,
 腐敗した魚のにおいが強い


河口周辺(気仙沼港北西側)
 火災にあった船が多数存在。
 陸地に押し上げられた大型漁船もある。
 気仙沼だけでなく他の地域からの船も多数損傷を受けた。


陸前高田市:調査日時(H23.4.17 / 9:30~12:00)


 気仙川河口から最深部約9kmまで浸水している

上流部(JR陸前矢作駅周辺:河口より約6km)
 この周辺でも津波の浸水が確認でき,その浸水深さは50cm~1m程度である。


上流部(JR陸前矢作駅周辺:河口より約6km)
 古い民家の崩壊や屋根の損壊等散見された


上流部(気仙川・矢作川合流付近:鉄道橋)
 道路橋上に津波の痕跡有。わずか数10m離れた道路橋は無傷。
 鉄道橋は落橋している。


上流部(気仙川・矢作川合流付近:鉄道橋)
 橋脚部のコンクリート打ち継ぎ部より,橋脚が無筋であることが確認できる。


下流部(陸前高田市市街地)
 市街地が壊滅的状況であることが確認できる。
 盛土についても津波による洗掘の後が確認できる。



下流部(陸前高田市市街地)


河口部(高田松原)
 かつての日本百景。松林がすべて流されている。


河口部(高田松原)
 津波による洗掘の痕跡がいたるところに確認できる。
 砂浜も大部分が消失している。


河口部(気仙川河口部,姉歯橋付近)
 姉歯橋が完全に落橋している


河口部(気仙川河口部,気仙大橋付近)
 堤防については,あまり損傷が確認できない。


河口部(気仙川河口部,気仙大橋)
 気仙大橋北側の堤防決壊現場。
 この周辺では,唯一の決壊現場と考えられる。


陸前高田市:調査日時(H23.4.17 / 9:30~12:00)



河口部(大船渡港)
 港湾構造物の損傷は小さい


河口部(大船渡港)
 野々田橋の水門はほとんど無傷。
 ここでも地震動の影響が小さいことが確認できる。


河口部(野々田橋周辺)
 河川の護岸については,ほとんど変状を確認できない


市街地


避難指定場所(大船渡小学校,標高8m)
 避難指定場所であった小学校も1階が浸水