令和元年度愛媛県地盤工学研究会第2回学術講演会

(公社)地盤工学会四国支部 

愛媛県地盤工学研究会

会長 岡村未対

 

令和元年度愛媛県地盤工学研究会 

第2回学術講演会のご案内

 

近年では豪雨による河川の氾濫,洪水は激しさを増しており,昨年の西日本豪雨災害により愛媛県や岡山県で大きな被害が発生したのに続き,今年は台風19号等により東日本の広範囲で甚大な災害が起きました。

我が国の治水における最重要施設である河川堤防は,計画高水位以下の水位に対して安全であることを目的としていますが,技術的には未だ経験的な施工法と維持管理法に頼っており,稀ではありますが越水しなくても破堤する事例も生じています。直近では昨年の肱川,一昨年の重信川で多くの漏水箇所や陥没が発生し,河川堤防の脆弱性が露呈しました。

わが国での河川堤防の研究は近年活発化しており,特に土木学会において地盤工学委員会・堤防研究小委員会と水工学委員会の連携による活動が調査研究活動を牽引しています。今回は堤防研究小委員会の前田委員長と水工学委員会の泉前河川部会長を招き,河川堤防を取り巻く研究について講演していただきます。ふるってご参加くださいますようご案内いたします。

 

 

主催:愛媛県地盤工学研究会

日時:令和219日(木)16:0017:20

会場:愛媛大学 校友会館 2階サロン

講演:

1.   前田健一 教授(名古屋工業大学)

「地盤の力学から見たパイピングと洗堀の不思議 -最近の水害調査をもとに-」

豪雨災害において,土の水のからみ合いは,とても重要な役割をもっています。興味深い現象である一方で,今まで当たり前の思っていた現象だけでなく不思議な様相を見せてくれます。水理学と地盤力学の協働が必要といわれています。令和元年台風19号の調査を含む,ここ数年の河川堤防の現地調査と簡単な模型実験結果をもとに,パイピングと洗堀の不思議の解明の試みと限界について紹介します。

 

2.   泉 典洋 教授(北海道大学)

「水の力学から見たパイピングと洗堀の不思議 -堤防決壊が持つ力学的・理論的側面-」

豪雨災害が頻発する昨今,浸透や越流による堤防決壊を防ぐことが非常に重要となっています.堤防に発生する浸透や侵食の現象は水と土が相互に関連した興味深い現象でもあり,まさに,水理学と地盤力学が協同して問題を解決することが必要な分野です.堤防基盤における浸透現象と流水による堤防法面の侵食現象について,その力学的・理論的な側面をわかり易く紹介します。

 

参加料:地盤工学会正会員および学生は無料,非会員は1,000

CPDポイント:2.0

 

参加申込み/問合わせ先

愛媛大学工学部環境建設工学科 陣内尚子 jin@cee.ehime-u.ac.jp TEL089-927-9820

件名を「JGS四国(愛媛)第二回学術講演会参加申し込み」とし,所属,氏名,連絡先(TELe-mail),会員又は非会員を添えて,メールでお申し込み下さい。

 

締切り 17日(火)

以上

<<PDFファイル:R1年度第2回学術講演会>>